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ゲームの感想など

アマダーのドーピング問題

 ようやく楽しくなってきたところだったのに。楽天ファンとして悲しいし情けない思いだ。

 

 事実を整理すると

 

 

6月13日 中日戦で尿検体(A検体/B検体)を採取

 NPBアンチドーピングガイド(以下リンク)によると検査は当日知らされる。誰が検査されるかはアンチドーピング委員会が独自の判断で決定する。

ドーピング検査とは? | NPBアンチ・ドーピングガイド | NPB.jp 日本野球機構

 尿は2つのボトルに採取され、片方(B検体)は再分析のときのみ使用される。

 この時点では特別噂もなかったし、ランダムに選ばれただけだろうと思う。

 

②夏場に入りバカスカ打ちまくる

月別成績は以下

 

 2018シーズン

  打率 出塁率 長打率 本塁打
3,4月 .215(79-4) .311 .392 4
5月 .176(17-3) .263 .353 1
6月 .364(44-16) .429 .682 4
7月 .304(69-21) .342 .812 11

8月は1試合のみなので除外

 

 これをみるとシーズン序盤で低迷した成績を取り返すために6月頃からドーピングを使いだしたという見方が出るのも仕方ない。

 

 一方でアマダーはこれまでの2シーズンでいずれも夏場に成績が伸びた。といっても一昨年はほぼ夏場しか出場していないし、去年と今年だけで傾向がどうというのも早計だ。参考データの1つって感じか。

 

2017シーズン

  打率 出塁率 長打率 本塁打
3,4月 .222(90-20) .253 .300 2
5月 .232(69-16) .338 .362 3
6月 .111(36-4) .238 .278 2
7月 .281(64-18) .347 .688 8
8月 .294(85-25) .362 .447 3
  .219(73-16) .260 .452 5

やはり夏場に強い。 

 

7月23日 A検体から「クロルタリドン」「フロセミド」が検出されたと分析機関がNPBに報告

 クロルタリドン(英:Chlorthalidone)とは、サイアザイド系利尿薬のひとつ。高血圧、心不全などで内服薬として用いられる。
 フロセミド (Furosemide)は、心不全、肝硬変、腎疾患(英語版)による浮腫の治療に用いられるループ利尿薬の一つである。(wikipedia)

 どちらも利尿作用のある薬物であり、ドーピングにおいては禁止薬物を排出するための、いわば隠蔽薬のような役割を持っている。それゆえにこの隠蔽薬が検出された時点でアウト。隠そうとする意思も垣間見える分余計に悪質だ。

 

 ただこれらが検出されたからといってすぐに処分とはならない。例えば2011年の井端選手のように治療目的で使用していたが申告を忘れていたということもあり得る。選手は10日以内に弁明の機会を与えられる。そのへんの流れは以下のリンクがわかりやすい。

制裁について | NPBアンチ・ドーピングガイド | NPB.jp 日本野球機構

 

7月30日 本人が関係者立会のもとで疑惑を否定、検査の正当性には異議なし

 アマダーの弁明。「やっていない」

 

8月1日 本人がB検体の再分析を希望

8月2日 A検体と同じ陽性反応

ドーピング疑惑ではなく、ドーピング確定へ。

再分析手順とその結果 | NPBアンチ・ドーピングガイド | NPB.jp 日本野球機構

 

8月3日 右脇腹痛のため登録抹消(それまではスタメンで試合に出場していた)

 再分析で陽性確定となるまでは試合に出場していた。NPBがA検体のドーピング陽性を知った7月23日から8月1日までの6試合にも出場し、いずれもスタメンだった。NPBや球団の反応は正しかったのか? ちなみにその頃楽天は今シーズン一番の絶頂期だった。

 

8月5日 甲子園開幕

 8月2日の時点で黒は確定。なのにすぐに発表できなかったのは甲子園と重なるからだろうか。

 

8月9日 6ヶ月の出場禁止処分

 興奮剤や筋肉増強剤などが検出されたなら1年はいっただろう。隠蔽薬だから半年で済んだ。衝撃は相当で解雇が妥当だろう。グッバイアマダー。

 

 

感想

 去年は前半戦で貯金20、それが今年は借金20。圧倒的最下位で面白みのないシーズンだったのだけれど、つい最近になってようやくエンジンがかかってきた。CSはほぼ絶望的だけど勝つと気分はいい。借金も半分になってようやく野球の季節が始まったと思った。そんなときにこれだよ。持ち上げてドーンって、マジで病むぞ楽天ファン。今回の件は言い訳不要なほどにアマダーが悪い。野球、いやスポーツ全般に対する毀損だよ。去年の成績もいよいよ怪しいな。それどころかメキシカンリーグでMVPというのもなんだか胡散臭く思えるぞ。本当今年最下位で良かった。こんなんで勝ってたらファンも素直に喜べんよ。しかし嫌なものに目をつむっていても前に進まないのが人生の辛いところ。がんばれってまた念仏みてーに唱えるしかねーな。選手への応援はもちろん、ファンに向けても。傷を舐めあっていこう。