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ゲームの感想など

鉄血のオルフェンズ24話「未来の報酬」の感想

正気を失ったかのような

チップとしての命

アイン参戦

 

 

正気を失ったかのような

 鉄華団は疲弊していた。エドモントン近郊でギャラルホルンと会敵してから3日間戦いっぱなしだったからだ。

 橋の上での戦闘で物量で勝り防衛線に徹するギャラルホルンのモビルワーカー隊に大苦戦をしていた。モビルスーツの援護があれば突破できそうだが、①ミカヅキらMS隊は後ろからくる敵MSへの対処で手一杯なこと、②エイハブリアクターを街に持ち込むだけで都市機能が麻痺をする(→それを理由にマカナイの支持率が落ちては元も子もない)ことから攻め手を欠いていた。

 明らかにギャラルホルン優勢な消耗戦で、なお立ち向かおうとする鉄華団の姿は正気を失ったかのようにしかみえない。

 

 

チップとしての命

 前線の兵が減り、少年兵が自ら志願してくるほどの状況。オルガはその申し出を苦渋の思いで受け入れる。そんなオルガをみるメリビットの目には哀れみ怒り恐怖といった複雑な感情が内包されていた。

 膠着状態が長引き、とうとうアーブラウ代表指名選挙当日を迎えていた。マカナイとクーデリアを議会まで連れていくタイムリミットまであと数時間。オルガが選んだ最後の策は「陽動作戦」だった。たった今志願してきた少年兵すら囮にしようというのだ。

 

 命はチップだ。チップは賭ける数が多いほど見返りが大きくなる。元から体を金に替えてきたのだから問題ないとばかりの口調でオルガはいう。散った命は無駄にならず、鉄華団に受け継がれていく。要約すると、「死んでも報われる。だから鉄華団のために戦え」ということだ。これがどれほど危険な思想かは、今日のトップニュースをみたらよく分かる。

 オルガに異を唱える者はもはやメリビットしかいない。そのメリビットも彼らに届く言葉を知らない。鉄華団はもはやブレーキが効かない暴走列車と化している。

 他の大人はどうかというと、

 マカナイ…議会に辿り着くことにしか興味がない

 雪之丞…おかしいことを知りながら仕方ないと思っている

 クーデリア…鉄華団に同調

 

 

アイン参戦

 陽動作戦の開始と同時に鉄華団が攻勢にでた。MWによる飽和攻撃、誰かが殺される間に誰かが先に進む。中には泣きながら特攻する者も。さながらカミカゼ

 MS部隊も攻勢にでていたが、ガエリオのキマリスとアインのグレイズアインが参戦してから流れが変わる。グレイズアインは大型MSなのにも関わらずアラヤシキシステムによって、ラフタがミカヅキ以上と評するほどの人外な動きをみせる。そしてあっという間にアジー、ラフター、ノルバ機を中破させた。直接の描写はなかったが血しぶきの具合から察するにパイロットの命はない。ノルバ機は過去にクランクから鹵獲した機体であるため、それを中破させたときは非常に満足した様子だった。

 アラヤシキシステムが人格に影響を及ぼすとは語られてこなかったのでその線は薄いだろうが、戦闘中のアインは最初から激昂状態で、今まで以上に好戦的になっていた。

 

 ミカヅキはガエリオの相手に手一杯で、味方が次々とやられていくのを横目でみることしかできなかった。

 

 クランク機を中破させたアインは、機体から聞こえてくる鉄華団の作戦の進捗具合を聞いて、都市部へ向かった。

 

 本来ギャラルホルンは内政干渉すべきではない。ギャラルホルンの兵士でさえ知っている常識だ。鉄華団との衝突も都市部に迷惑をかけないよう気が使われ、都市部に近づくほど警備が薄くなっていた。迷惑がすぎれば反ギャラルホルンの機運が高まりかねない。膠着状態を生んだのはそうした政治の都合もあった。

 

 防衛線を突破したオルガ、アトラ、クーデリア、マカナイたちはそのスキをついて、一度激戦区を突破してからはサクサクと進行していた。

 しかしそこに激昂状態のアインが現れた。エイハブリアクターが都市に近づいたことで、都市機能がマヒ。最初に都市に迷惑をかけたのはギャラルホルンになった。アインはクーデリアを呼び出し戦火を引き起こした責任を追求するも、毅然とした態度を崩さないクーデリアと話がつかず、とうとう手斧を振り下ろした。間一髪のタイミングでミカヅキが救援に入り、クーデリアの命は守られたが、MS同士の衝突による風圧によって大きく飛ばされたクーデリアを庇ったオルガが負傷した。

 ガエリオに抑えられていたミカヅキを解放したのはモンタークだった。モンタークはガエリオの前に立ちふさがり仮面を脱いだ。モンタークもといマクギリスは旧友に対して何を語るのか?…次回最終回。

 

 

感想

 暴走する鉄華団と暴走するアインの衝突。どちらも死者の思いを無駄にしたくはない、思いをつなげたいとの思いから戦っている。

 アインの戦う理由はクランクの復讐であるが、アインはそれに気付かず、クランクでもそうするだろうという都合の良い解釈をし、それをクランクの思いだと誤認している。

 それに対し鉄華団の戦う理由は、長期的には自立と安寧であり、それを享受するのは自分以外の家族でいいという利他的な動機となっている。

 溜飲を下げたいだけのアインと、家族を守りたい鉄華団。

 実はアインと鉄華団は最初から根っこのほうでは共通することが多い。どのような決着になるのか楽しみである。

 

 次回はミカヅキvsアイン、マクギリスvsガエリオ、マカナイ&クーデリアの演説で終わりなりそう。マクギリスが鉄華団のラスボスだとすると、尺的にミカヅキvsマクギリスは厳しいので、最終回にはならないんじゃないかと思っている。となると、00みたいに一定期間おいてシーズン2のスタートか?小説で外伝も始まるらしいし、そうすぐに終わるコンテンツには思えない。

 オルフェンズの涙流れるかなー。あと来週は5時半かららしい。