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鉄血のオルフェンズ43話「たどりついた真意」の感想

鉄血のオルフェンズ 第43話「たどりついた真意」の感想

鉄血のオルフェンズの感想

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マクギリスとガエリオ。過去と因縁。いろいろあって、記事作成に時間がかかりました。

 

クーデターへの反応

 ライザ・エンザの演説、それが可能になったのは通信設備を抑えたからだった。事態はもっと進んでいて、ギャラルホルンの本部は、鉄華団の助力もあり、7割がすでにクーデター派の手中に収められていた。セブンスターズ会議場に出席していた、いわゆるマクギリス派も、訳がわからないまま拘束をされる。


 ラスタルは依然慎重な姿勢を崩さない。イオクは謹慎中だが、その部下たちが志願して現地へ向かう。やらかしまくりのイオクだが人望は本物。ヴィダールも「マクギリスの真意を見極める」ために本部へ。

 

マクギリスの過去(全)

 順調に進むクーデターの途中経過を眺めながら、過去を思い出すマクギリス。


 マクギリスの原点はスラムにあった。そこは力を持つものが持たないものを虐げるところで、持たないものだったマクギリスは虐げられる立場にあった。リンチのほか、男娼のような描写もあった。もちろん本人乗り気じゃない。33話でラスタルが驚いた虐待痕のあとはスラム時代のものだったかもしれない。


 イズナリオ(養父)との出会いも、男娼の買い付け現場のようなところで、ただ容姿が気に入られて拾われたにすぎなかった。マクギリスは、イズナリオや他の拾われた子とは自分からつるもうとせず、スラム時代と同じく、力があるものがすべてを手に入れるという真理のもとに、腕力知力を高め続けた。その結果、その優秀さを認められ、跡取りに選ばれた。だからといって変化があったわけでなく、むしろ距離が近づいたことでイズナリオから性的虐待を受けるようになる。力への志向はさらに高まり、腕力知力、~力とついたものならなんでも。そんな時に出会ったのがアグニカ・カイエルの伝記だった。彼こそ、すべての力を束ねるマクギリスの理想そのものだった。

 

マクギリスとヴィダール

 次にマクギリスが向かったのは、ボードウィン公(ガエリオの父ちゃん)も知ってる「アレ」があるところだった。マクギリスは「バエル」そして「アグニカ・カイエル」とも呼んだ。その正体は、300年前の厄災祭時にアグニカ・カイエルが搭乗していた機体だった。


 そこにヴィダール来襲。そしてついにマスクを外す。顔に大きな白い痣、そしてなんだかやけに凛々しい顔つき。正体は…ガエリオ・ボードウィン


知ってた!

視聴者と同じくマクギリスも薄々勘付いていたので特に驚かず。

 

 正体を明かしたガエリオは2人の関係を振り返る。ガエリオは、愛想が最悪だった頃のマクギリスと距離感こそあったものの、彼の優秀さに対する憧れのようなものがあり、一緒に並びたいという思いがあったと吐露する。そのうちにマクギリスは「いいヤツ」という仮面をかぶり、本当の自分を出さなくなった。そして大人になり、マクギリスはギャラルホルンの改革を考えるようになる。ガエリオもそれに同意することで、隣に並べたかと思っていた。しかし裏切られた。そして今「真意を見極め」に来てみたものの、思っていた通り、力の象徴であるMSの前に立っている。ということで、カルタや自分に対する感情がない人間だと確信するに至ったとして、騎士らしく、一騎打ちを挑む。


 この機体を手に入れることの意味を知らないのかというマクギリスの問いに、自分はお前の目に永遠に映らないものを背負っている、そして仮面の被ってない(マクギリスの顔があの頃のように歪んでいた)マクギリスを全否定してみせると宣言する。
 と、そこに待機中だったミカヅキが駆けつけ、ガエリオvsミカヅキの戦いが勃発する。

 

起動

 モビルアーマーを倒した、それにさらにチューンアップを施したバルバトスが圧倒するかと思われた。しかしそんなマクギリスの期待は裏切られる。


「俺たちなら! アイン!」
「俺の身体をお前に明け渡す!」


 ガエリオの機体にはアインの脳をベースにした擬似アラヤシキシステムが搭載されていた。本来アラヤシキ接続は、その機能を十分に発揮できればモビルアーマーを倒せるほどの能力を発揮できるが、ミカヅキのように、身体(脳)に後遺症が残るほどに負担が大きい。それに対してこの擬似アラヤシキは、アインの脳を介することで、その負担を和らげている。いわばフルスロットルのバルバトスに匹敵する力を、気軽に、負荷なく、発揮できるというわけだ。
 そう気軽にフルスロットルにできないバルバトスは苦戦。とそこにマクギリスがバエルで参戦。2対1は不利だとして、ガエリオは離脱。そしてラスタル派として戦うことを決意。


 ガエリオを追い払ったマクギリスはバエルに搭乗している高揚感そのままに、全ギャラルホルンにバエルを起動したと宣言。ギャラルホルンにとって、バエルの存在は特別で、それに搭乗しているということはトップに相応しいということ。ガエリオはそのチャンネルに割り込み、逆賊マクギリス・ファリドを討つと宣言。体制側か、クーデター側か。ガエリオの希望むなしく、対立がはっきりすることに。

 

感想

 今回濃厚だった。毎回サブタイトルは誰の視点で?と考えると面白いですね。今回はガエリオの視点ですね。バエルの保管されているところに向かった時点で覚悟はしていたんでしょうけど、ギリギリまでマクギリスに対して希望を持っているところが、とてもガエリオらしいというか、人間らしくていいなと思いました。最期の処刑宣言含めて、本当良いキャラしているよ。


 最期の宣言し合い?はちょっと可笑しかったです。ガエリオの生存に膝をつく父上に胸打たれるものがありましたね。次回はガエリオの妹兼マクギリスの嫁の出番もあるようで、反応が楽しみです。一方鉄華団は今回完全に空気でしたね。マクギリスvsガエリオの場面にミカヅキが来たとき、ちょっとばかし落胆したのは私だけじゃないはず。ミカヅキにとってマクギリスはまだチョコの人ですし、本筋から外れた蚊帳の外感が強い。マクギリスがバエルを手に入れたからもう勝ったんじゃねっていう鉄華団の呑気さがおかしくもあり、怖くもありました。


 しかしなんといっても、今回一番衝撃的だったのはマクギリスの過去でしょう。あんなにいかつかった、当初はラスボスのように思われたマクギリスの父親イズナリオがまさか少年好きだとは。あの面で少年ハーレムをつくってキャッキャしてたという事実…。男児のベッドシーンなんて初めて見たよ。そらスラム出身じゃなくても普通にブチ切れますわ。


 ガエリオ(&アイン)のシーンはZの最終話のようでした。
①僕の考えるマシーンvs目にみえない何かを背負っている者という構図。
②俺の身体をお前に明け渡す!(俺の身体みんなに貸すぞ!)


 パロっている*1オマージュ*2といってもいいくらいなぞっていると思いました。まぁガンダムなんてどれも歌舞伎ですが。パロオマージュといえば、マクギリスは明らかにシャアがモデルですよね。ラスボスっぽくて、金髪で仮面被っている(いた)という。とすると、シャアの母性欲というか、バブみ*3を求める気持ちでも共通するところがあるかもしれません。つまるところ、マクギリスの問題は愛情を知らない、ということに尽きるわけで、だとすると無垢なアルミリアの重要度は高いのかもしれません。実際、マクギリスとアルミリアはOPにも揃って登場しますし、けっこうマジかも?



その他気になったところ

・マクギリスがバエルで搭乗するとき、アラヤシキのようなものがあった。ただミカヅキのと形状が少し異なる。その直前にアインの研究成果がうんたらというのがあったから、擬似アラヤシキに近い、あるいは同じシステムが搭載されている? またそれは別としても、「アレ」で通じる機体なのだから、何か特別な機能があるのは間違いないだろう。


・そのバエルだけど、型番が「ASW-G-01」他のガンダムフレームはすべて「ASW-G-○」の型だったから、最初のガンダムフレームってわけですね。今更ですがガンダムフレームのネタ元はソロモン72柱です。

*1:

パロディは、現代の慣用においては他の芸術作品を揶揄や風刺、批判する目的を持って模倣した作品、あるいはその手法のことを指す。

パロディ - Wikipedia

*2:

オマージュは、芸術や文学においては、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事。また必ずしも似た表現や表象がある必要はなく作品のモチーフを過去作品に求めることを指す。

オマージュ - Wikipedia

*3:年下に感じる母性