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ゲームの感想など

前半戦終了楽天イーグルス

 貯金(勝ち越し)26は2013年優勝の最終成績と同じくらい。前半戦のみでこの数字ですから、驚異的なペースで勝っていたことがわかります。残り約70試合を5割でも十分なほどです。しかしソフトバンクもまた相当なハイペースで勝っていることから1位と2位は肉薄しています。パリーグはこの2チームが抜け出していて、優勝…はまだ気は早いけどAクラスは堅いかなというのが現状です。

 前半戦を振り返ってみて印象的だったのは、やはり投手陣の頑張りと要所でのHRです。

 

中継ぎ陣

 中継ぎの安定感。中継ぎで勝つなんての、球団史上初じゃないのかな。落合中日や阪神JFKはこんな感じだったんだなーと。6回以降に勝ち越していればまず勝ちという安心感。Aクラス常連チームはいつもこんな楽々観てたんすねー。序盤に頑張ってくれたルーキーたちは調子を落としましたが、それ以外のメンツは皆踏ん張りました。特に福山はここまで失点0とパーフェクトな出来。抑えの松井も0点台を維持しました。福山ハーマン松井そしてここにきて久保と高梨が名乗りをあげています。久保は巨人とDeNAで戦力外になり今年入団した選手ですが、与えられた場面でしっかりと抑え、ついこの間は1点ビハインドという極めて競った状況で送り出されるほどの信頼を得ました。高梨は対左の秘密兵器として安定感があがってきたように思えます。

 

先発陣

 先発では則本岸美馬の3本柱が機能。今年の則本は素人の主観ながら「お、今日は球が走ってるな」という試合がとても多い。連続2ケタ奪三振記録は絶好調を維持できていたからこそ達成できた記録でしょう。岸は正直予想以上でしたね。登板試合ほぼQS、唯一失敗した試合は無駄に引っ張って捕まり出したところで降板し残したランナーを中継ぎ陣が返したというだけ。則本のような派手さはないけど、群を抜いた安定感ですね。相変わらずクールだけど、味方の攻撃のときベンチから乗りだして応援してる様が熱血漢といった感じで、そのギャップが好きです。美馬は今シーズン一番のサプライズでした。これまでもハマればすごい投球をしていましたが、今年はそれが安定して発揮できています。安定感というのは3本柱全員に通じることですね。美馬の場合は制球が格段に良くなりました。150近い速球に流行りの動く球が混じり、さらにカーブ、フォークもある。リーグ2位の被打率とリーグ1位の四死球率の数字が裏付ける安定感は岸に匹敵。

 

ホームラン攻勢?

 HRというのもこれまでの楽天には似つかわしくない言葉ですね。本当に今年は別チームみたいです。序盤こそ皆絶好調で面白いように打線がつながっていましたが、やはり全体的に調子が落ちてきたときにHRが頼りになりました。かつて野村監督が「イムリー欠乏症」なんて造語を使ってましたが、これは得点源をタイムリーのみに求めるチームだったからかなぁと今思います。実際、例年より打線が活発と言われる今年ですらチャンスをつくりながらあと1本が出ずに泣く試合があります。ただ例年と異なるのはその印象をかき消すようにHRが量産されていること。たった1本のHRであっけらかんと点を取り、盤石のリリーフ陣が抑えるという作業のような勝ち試合が多いですね。思い起こせば開幕戦も逆転HRで勝つという試合でした。

 前半戦のみでHR77本という数字は、再び比較的強打だった2013年と比較すると、その年は全日程終了時で97本でしたから、球団史に残る量産ペースです。*1



後半戦のカギ

 今年はほぼ穴のないチームになっていますが、唯一の穴といっていいのがDH。開幕DHスタメンのアマダーはOPS.626と大苦戦。OPSがこれだけ低いことから察していただけるように、他の指標も軒並みダメで、12球団でも最下位クラスです。本来打撃でプラスをつくるDHというポジションでこの数字はありえません。球界最重量の巨体は当然のごとく鈍足で守備も任せられないとなると、ますます打撃成績が際立ちます。もともと長打力のみを求めて獲得した選手で、球団や首脳陣もそれを求めていますから、代替選手がいないというチームの事情(層の薄さ)もあります。そして打てなくてもチームが勝って来ましたから、幸運の置物としてとりあえず抱えておく的な理由もあるでしょう。また先に触れたように今年は接戦ができるほど投手陣が強力ですので、たった1本、その1本を生み出せる大砲に対する評価がデータ以上に高いのかもしれません。なんにせよ非常に論争を巻き起こす成績であることは間違いなく、動きが気になるという意味でDHをとりあげました。アマダーを使わないのならDHにはペゲーロ、そして空いた外野枠が聖澤や田中、またはファームで好調な枡田やオコエという選手が入るでしょう。果たしてどうなるか。

 

正確なストライクゾーン

 アマダーにかぎった話ではなく、巨体の打者は比較的低身長の日本人打者に合わせられてかストライクゾーンに苦しみがちだと思います。慎重なアプローチをする打者ほど割りを食うようになってるのではないでしょうか。余談ですけど、楽天のホームの試合はネットで無料中継されています。ニコ生とか楽天TV(旧楽天SHOWTIME)とかで。テレビ(JSPORTS)の垂れ流しですけど、楽天TVではさらに配球チャートがオマケで表示されてます。巨人の中継で馴染みかもしれませんが、どうやら楽天のそれはトラックマン準拠らしいです。というのも明らかに枠を外れてストライク宣告されたボールを、しっかりと枠を外してストライク表示しているからです。今までは審判がストライクといったのだから「ギリギリ枠に入っているだろう」と主観的なチャートだっただけに、ボールゾーンのストライク表示は衝撃的でした。まぁメジャーでは当たり前だけどさ、、、。JSPORTSでも回転数は取り上げるようにはなりましたがチャートはまだ。審判への配慮かだろうか。まぁ楽天TVは登録いらずの無料配信なんで。興味がある方は是非。にわかもウェルカム。

tv.rakuten.co.jp

 

後半戦に向けて

 毎試合首位らしい締まった野球をしてきたわけではなかったと思います。前半最後に続いたソフトバンクとの首位決戦ではミスが目立ちました。これから個人成績が落ちてくることも考えられ、そうなった場合、前半戦はなんとかごまかせた細かいミスが致命傷になるかもしれません。また一度気を引き締めて、これでもか!ってくらい勝ち続けてほしいですね。

 

 

*1:まぁソフトバンクと西武は当たり前のようにこれ以上打ってるんですけどね。